Ettore Sottsass | Urushi no Miyabi & Urushi no Kirameki & Urushi no Kiwami
Japanese Lacquerware Collection
エットレ・ソットサス | 漆の雅コレクション&漆の煌コレクション&漆の極コレクション

日本には、1500年近い歴史を持つ伝統文化「漆工芸」があります。漆はウルシ科の落葉高木「ウルシ」の木の受益を精製した塗装剤で、深みある光沢が美しく、酸やアルカリに対しても安定しており、防湿性や防腐性にも優れています。漆を木で作った盆や箱、そして椀や鉢などの器物に塗り重ねて作る工芸品を「漆器」と呼びます。

漆器は東洋独特の工芸品ですが、特に日本のものは、その繊細で精緻な仕上がりと、「漆」独特の奥ゆかしく格調高い艶から、世界的に高く評価されております。この事は、英語の「チャイナ」が「陶器」という意味を持つのに対して、「ジャパン」が「漆器」という意味を持つことからも窺い知ることができます。

「漆器」は古来より貴族や大名などに愛用されていましたが、上質なものは、高度な技術を持つ熟練した職人たちが、厳選された素材を用い、‹木地つくり-木地固め-布着せ-布削り-一辺地-研ぎ-二辺地-研ぎ-三辺地-目すり-研ぎ-中塗-研ぎ-小中塗-研ぎ-拭き上げ-上塗り-呂色›という長い工程の一つ一つの作業をすべて手作業で作り上げていくもので、まさしく美術工芸品です。

MaruTomi Japanese Lacquerware Collectionのコンセプトは、「自然と人」です。21世紀を迎え、機械化やデジタル化が進む中で、自然と人間との関わりを見つめ直し、自然を相手に人間であるからこそ出来るモノ作りを目指しました。

20世紀を代表する建築家、エットレ・ソットサスと、日本を代表する漆の名匠たちが、天然の素材である木や漆と、時には語らい、時には闘いながら、伝統文化から21世紀に贈るメッセージとなるような、「漆の雅」、「漆の煌」、「漆の極」コレクションを完成させました。「秀逸なるデザイン、厳選された素材、卓越した匠の技」から成る今回のコレクションは、必然的に大変高価なものとなりましたが、その価値はそれを遥かに凌ぐものであることは言うまでもありません。

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